ケイニスマイナ

オタク特有の長文を書きたい時用ブログ。

まだ推しの新曲を聴けてないけどミリしらで感想を書いた

 

本日、2021/9/29はアイドルマスターミリオンライブ!のソロ曲シリーズCD『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE2 01』の発売日です。

 

このCDにはうちの担当アイドル・ジュリアの4曲目のソロ曲『アロー彗星』が収録されています。

 

 

 

みんな〜〜〜〜!みんなはもう聴いてくれたかな〜〜〜〜〜!?!?!?!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はまだです。

 

 

 

 

 

 

 

 

解散。

 

 

 

 

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はじめに(幻覚じゃない)

 

CDの発売が決まって以降、俺は意図的に新曲の情報を遮断してきました。公式から試聴動画が来ても、それを推し声優さんが宣伝してきても、一切聴きませんでした。

 

 

理由は簡単、最初の1回目はCDで聴きたいから。

 

 

別に音質にこだわるオーディオオタクではないんですが、包装のビニールを破いて、歌詞カードのインクの匂いを嗅ぎながら、震える手で円盤をデッキにセットして再生ボタンを押して、目を閉じてヘッドホンに押さえつけられた窮屈な耳の温もりに意識を集中させるあの体験が好きなんです。変態なんです。

 

 

同じ理由で配信もあんまり買いません。めんどくさいオタクなんです。

 

 

 

そんなわけで未だに一度も聴いていませんし、歌詞すら知りません。

 

…なんですけどなんかもうそわそわしちゃってぜんっぜん仕事にならないので、ワンフレーズも聴かないまま感想を書きました。今脳内に流れている幻聴の感想を書いた上で考察まで書きました。

 

 

 

 

 

 

つまりこの記事はこの先全て純度100%オタクの幻覚です。

 

考察記事なので当然歌詞の引用などがありますが全て俺が脳内で書いたものです。

 

どんなに自信満々なことが書いてあったとしても全部嘘だしなんにも有意義な中身はありません。

 

 

 

 

 

 

 

解散。

 

 

 

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記事を書くにあたり、今得ている事前情報を列挙しておきます。TLで流れてきた皆さんの感想が目に入った程度でしかありません。既に嘘を吹き込まれている可能性があります

 

 

・タイトルは『アロー彗星』

・作詞作曲nano.RIPE

・配信もスタートしていて単曲で買える(買って)

・歌詞の中に「ハロー アロー」というフレーズがあるらしい

・学園祭のガールズバンドっぽい雰囲気らしい

・まさかのラブソングらしい

どうせ名曲

 

 

あとはマジでな〜〜〜んも知らん。

公式のラジオとかもいつ突然流れ始めるか分からないのでここ2ヶ月くらいはな〜〜〜んも聴いとらん。

 

実際にはそんな有様ですが、この先の本文ではもう何回も聴いて一通り考察まで済ませたていで、本気で今脳内に流れている幻聴のレビューをします。公式のジュリア像と俺の思い描く幻覚がどれだけ離れているのか、腕試しみたいな気持ちもないではないです。いわばこれは俺のプロデュース力のベンチマークテストです。

 

めちゃくちゃ的外れなこと言い始めるかもしれませんが、解釈違いとかは存在しません。

 

なぜなら考察材料が存在しないからです。

 

 

この記事に限り、考察内容に関する一切の苦情を受け付けません。ご了承ください。

 

 

 

それでは早速始めましょう。

 

 

 

 

 

本文(幻覚)

 

『アロー彗星』、ついに発売されましたね。

 

早速聴いてみたんですが、事前に皆さんが騒いでらっしゃった通りまさかのラブソングでしたね。

それも青春ラブソングって感じの爽やかな曲調。カルピスとか三ツ矢サイダーのCMタイアップで使われてそうな感じです。

 

歌詞もポップ全開で、ファーストインプレッションでは総じて「夏休みの部活練習終わりに寄り道して買い食いとかしてたら遅くなっちゃって、星空の下2人で帰る時の静けさと反比例した爆発しそうな胸の高鳴り、どきどきに揺れる脳内から口をついて溢れ出しそうな気持ち」みたいな印象を受けました。

 

 

それをさーーーー!!!

 

 

ジュリアがさーーーーー!!!!

 

 

俺に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

まさかジュリアがこの方向性の楽曲をもらえるとは思っていなかったのでPとしては面食らいつつ、1ファンとして卒倒しました。対戦ありがとうございました。

 

 

あと歌い出しの「ハロー、アロー」で思わず悲鳴を上げました。なにあれずるい。

もしライブで披露される時には、ぜひライトを暗転させて、会場が真っ暗になったところで歌い出してほしい。同時に全開でライト照らしてジュリアのシルエットを見せてほしいなと思います。

 

 

せっかく学園祭みたいな青春全開のノリノリ楽曲なのでタオル振り回して声出したいです。

 

あとサビでこっちを指差しながらウインクとかしてほしいです。

 

「俺の方見た!今ジュリア絶対俺の方見た!!!!!恋!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

って言いながら泡吹いて気絶したい。

 

 

 

詳しくは後述しますが、これまでのジュリアの曲はジュリア自身の心情を歌い上げるようなメッセージ性の強い曲が揃っていました。

それに対して今回の「アロー彗星」はパッと聴く限りではなんというか大衆向けというか、上でも書いた通りCMタイアップで使われて街頭でも流れていそうなポピュラーソングに仕上がっている印象を受けました。

Pからの視点でいつも見ている、隣を歩く少女の姿ではなく、芸能人として実際にファンの恋愛を応援する「アイドルとしてのジュリアの姿」を見せてもらえたような、よりジュリアのリアルが分かったような気持ちです。

 

 

っていうか担当アイドルの曲街頭で聴きたすぎない????

 

 

「○○特集!」とかじゃなくてなんかもう当たり前にお茶の間で流れて欲しくない??????

 

 

 

 

 

 

…さて、ではこの曲が全くジュリアのアイドル性とは切り離されたありきたりなラブソングかといえば、決してそうではありません。

 

何周か聴いているうちに気になったのが、タイトルにもなっていてサビの歌詞にも登場する「彗星」というフレーズ。

 

このワードを考察する上で、まずはジュリアのこれまでを振り返ってみましょう。

 

 

 

 

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ジュリアのソロ曲はこれまでに3曲が発表されています。

 

流星群』『プラリネ』『スタートリップ』。そしてそれらに次ぐ4曲目となるのが、今日発売された『アロー彗星』です。

 

 

共通点としてまず思いつくのは、いずれも歌詞やタイトルに「」の要素が含まれていること。

しかしながらその「星」というテーマの捉え方やアプローチの方向性は異なっており、ジュリアというアイドルの世界観を大いに広げる助けとなっています。

 

 

 

『流星群』は1曲目にふさわしいキャッチーな曲調。願いを叶えてくれる流れ星をテーマに、アイドルとして活動を始めたジュリアの一歩目を歌った曲です。

アイドルとしてやっていけるかわからないという不安。そんな暗い夜道を照らしてくれる星を見て、自分もアイドルとして誰かを照らせる星になれるようにと願いを込めた歌。

ジュリアが目指す、星のように輝く未来の「目的地」を歌い上げた1曲です。

 

 

 

一方、続く『プラリネ』は、そんな彼女の居場所、「現在地」を歌った曲です。

今をゼロとして どちらがプラスになるのでしょう」という歌詞からも分かる通り、道の途上で分かれ道に行き当たった時のような、アイドルとしての行先を彷徨う気持ち。この曲で歌われる「星」は、そんな迷子の心を導く道しるべです。

 

羅針盤がなかった時代、星を頼りに自分の現在位置を確認しながら航海の進路を決めたように、ジュリアが星のように輝く場所を目指すための明るくて泣ける歌。

 

 

 

そして3曲目の『スタートリップ』はそんなジュリアの原点、「出発点」を振り返るような曲になりました。

ポップな1曲目、ロックのテイストが強かった2曲目とは一転して穏やかで語りかけるような雰囲気の3曲目は、夢を追いかけて福岡から都会に飛び出してきたジュリアの”望郷”そのものです。

都会で見る夜空も、遠く故郷の星空に繋がっている。そんな想いにあふれた1曲でした。

 

 

 

 

出発点」があり、「現在地」を経て、「目的地」へ繋がる3曲。

 

 

 

 

では、『アロー彗星』とは。

 

 

俺はきっと、この曲のタイトルにこそ意味が込められていると考えます。

 

なぜなら、この曲の作曲はnano.RIPE、作詞はきみコさんだから。

 

 

過去の3曲も、作詞は全てきみコさんの手によるもの。特に『プラリネ』に関しては、タイトルに幾重にも重なった複数の意味が込められていることを過去にきみコさんご本人がブログで明言していらっしゃいます。…明言してらしたそうです。

 

(残念ながら当該記事はもう残っていませんし、俺もその記事を自分で読んだわけではなく先達Pさんからの又聞きレベルですのでソースの正しさに自信を持てません。ご了承ください。)

 

本当のところはきみコさんのみぞ知るところではありますが個人的な解釈をご紹介しておきますと、『プラリネ』というタイトルはアナグラムではないかと考えています。

 

 

 

『プラリネ』は英語で”Praline”。

 

このアルファベットを並べ替えると、

 

 

 

“P learn i “

 

 

 

多少強引ですがそれらしく読み下すならば、 ”P learned me.”  (Pが教えてくれた)、歌詞に登場する「あなたが教えてくれた」の一文と解釈できます。

 

 

 

 

 

あるいは “i lean Pr”  .......  ”I lean on producer.”

 

 

私はプロデューサーを頼りにしている」というジュリアからのメッセージと解釈することも可能かもしれません。

 

 

 

この辺りは既に何人もの先達Pさんたちが似たような、あるいは全く違う素敵な解釈を紹介していらっしゃいますので、気になった方は是非調べてみてください。どれも否定するつもりはありません。

 

 

 

さらには『スタートリップ』にも、タイトルを区切る位置によって複数の意味があります。

 

 

スター・トリップ」(星の旅)とすれば『流星群』の歌詞を彷彿とさせる意味ととることができます。

 

あるいは「スタート・リップ」(唇を動かし始める)、つまり「歌い始める」と解釈することで、ジュリアの原点を描く『スタートリップ』という曲自体の歌詞を示すものと受け取ることも可能です。

 

 

 

 

そんなわけで『プラリネ』しかり『スタートリップ』しかり、きみコさんという方は本当にジュリアのことをたくさん思って歌詞を書いてくださるだけでなく、深い意味を込めたタイトルを付けてくださる方なんです。天才なんすよマジ

 

 

 

そんなきみコさんが書いた新曲、『アロー彗星』。ならばきっとこのタイトルには意味があるはず。

ということでこの先はタイトルを「アロー」と「彗星」の2つのキーワードに分け、それぞれの意味を深読みします。

 

 

 

まずは「アロー」について。

 

 

 

カタカナなので元の英単語が定かではありません。ペラペラと辞書をめくりつつ、2つの仮説を立ててみました。

 

 

1.”arrow”説

 

日本語に訳すと「」あるいは「矢印」。夜空に尾を引く彗星のイメージにも合いますし、ラブソングであるこの曲においては「キューピッドの矢」のような側面もピッタリであるため1番真っ当な説ではないかと思います。

 

 

 

あるいはもしかしたら、ジュリアの指を矢印に見立てているのかも知れません。

 

落ちサビにある「2人で星をなぞって」という歌詞。

一見すると帰り道で2人仲良く夢を語り合う様子なのですが、もう少し鮮明に情景を思い浮かべれば、夜空の星を2人で指差している…そんな描写にも見えてきます。

 

 

 

つまり、この楽曲はもしかしたらありふれたラブソングに擬態してジュリアの向上心を、夢を目指す姿勢を描いた歌なのではないでしょうか。

 

 

 

」は輝くステージ、「キミ」とは共に歩くプロデューサーのこと。

 

星を指差す矢印は、これまでジュリアが歩んできた「出発地」「現在地」「目的地」を一つにつなぐ旅路なのかもしれません。

 

皆さんもご存知の通り、アイマスにはよくあるんですよ。恋愛ソングに見せかけてPへの感謝の気持ちを歌う姑息な手段でこちらの涙腺をぶち壊しにかかってくることが。

 

 

俺は、俺はああああああ

 

 

 

 

 

2.”R.O”説

 

2つ目は、「アールオー」→「アロー」なのではないかという説です。

 

BUMP OF CHICKENとかいうメンバー全員隠れてないオタクのバンドが出した歌に「アルエ」というものがありました。

 

タイトルの意味は「アルエ」→「R.A」→「レイ・アヤナミ」。エヴァ綾波レイをモチーフにした歌でした。

 

 

今回の『アロー』ももしかしたらそういった言葉遊びなのでは、という予想です。

 

じゃあ”RO”ってなんの略なんですか?

 

 

私にもわからん。

 

 

歌詞を見る限りではそれらしいワードは見当たらないんですよね。

 

いくつか思いついたことを挙げるならば”ROCK”の”RO”。

 

あるいは”Roll Out”の略です。

 

 

ロールアウトというと「リリース」みたいなイメージが強いですが、「旅立つ」という意味もあります。

もしかしたら、やはりarrow説でも言った通り、「アロー」という言葉は『流星群』にも歌われた「旅」を指しているのかもしれません。

 

 

 

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それでは次に、「彗星」というキーワードについて。

(いらすとやさんで「彗星」で調べたら地球を巻き添えにするやつしか出てこなかった)

 

 

彗星というと、なんとなく尾を引いていて流れていそうな雰囲気があるので流れ星みたいなイメージのイラストを見かけますが、実物は当然全く違うものです。

 

 

流星は大気圏に突入したチリなどが燃え尽きる際の光。

一方で彗星はガスなどを尾のように放出しながら宇宙を移動している天体。

 

 

そして、太陽系に近づく彗星の多くは太陽の引力に引かれて太陽系の周りをぐるぐる回っているものです。(中には2度と戻ってこないやつもいます)

 

 

 

つまりパッと光って消えてしまう流星と違い、彗星は一度離れて行って見えなくなってしまっても、いつかまたぐるりと巡り巡って「再会」できるものです。

 

ハロー、アロー」というアロー彗星に挨拶をしているような歌い出しも、この「再会」を表しているのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

そんな「アロー」と「彗星」。それぞれのキーワードの解釈を結びつけると浮かんでくる、この曲名に込められた意味。

 

 

 

 

 

『アロー彗星』という曲は、『流星群』に始まり『プラリネ』『スタートリップ』をぐるっと回って戻ってきた、ジュリアというアイドルがこれから歩む旅路の「新しい目的地」を示すものなのではないでしょうか。

 

 

『流星群』同様にポップな曲調で、聴いている人に直接手を伸ばして引っ張り上げるような歌詞。それでいて、アイドルになってからこれまでの日々の中でいろんな歌を歌いいろんな仕事をした上でほんのちょっぴり軌道を修正した、今だからこそ歌える新しいジュリアのスタンダード

 

 

それこそが、『アロー彗星』なのかも知れません。

 

 

 

 

 

おわりに(幻覚じゃない)

 

 

 

ってところまで殴り書きしたら仕事が終わったので定時ダッシュアニメイトに駆け込んだところ、なんとCD完売

 

焦って近隣のCDショップを何軒も回りましたが、ついぞあのジャケットを見つけることはできませんでした。

 

今、最後の望みをかけて入ったショッピングモール内のショップでアイドルマスター全レーベル合わせて6枚しかCDの品揃えがない悲惨な実情を目の当たりにし、モールの駐車場で悲しみに暮れながらこの部分を書いています。悲しすぎてスタバで焼き芋フラペチーノ買いました。美味しい。

 

 

 

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Q.どうして予約しなかったんですか?

 

 

 

 

なんでやろなぁwwwwwww

 

なんで、やろなぁ…………。

 

 

 

 

 

言い訳をさせてもらうとすれば、俺は田舎に生まれ田舎に馴染んだどっぷりオタクなので「アニメイトに行けばこの世の全てが手に入る」と認識している節があります。

 

 

まさか…完売とは…。

 

 

 

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仕方ないのでAmazonで注文しました。初めからこうしておけば良かった。明日には届くそうなのであと1日は幻聴を聴きながら過ごしたいと思います。初めからこうしておけば良かった。

 

 

 

 

ところで、俺の妄想がどれくらいの精度だったのか。知りたい方はぜひご自身の耳で『アロー彗星』を聴いてみてください。

 

iTunesほか音楽配信サービスにて好評配信中!!!

 

CDはなんとAmazonで買えます!!!!!!!!!!!!

(もちろんこのブログは非営利です。決してアフィリエイト目的ではありませんし皆さんが上のリンクをポチっても俺にはお金が入りません。入りませんが、買ってください)





 

 

最後に。

 

これを読んだ皆さんは、大事な担当アイドルのCDは必ず予約して手に入れるようにしましょう。

 

これが嘘にまみれた本記事において唯一の実用的な学びです。ためになりましたね。

 

 

(終わり)