【考察】Frozen Tears・北条加蓮は明日を想う
本日2019年2月1日は「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 08 BEYOND THE STARLIGHT」の発売2周年。
そしてそのCDに収録されている北条加蓮ちゃんのソロ曲「Frozen Tears」もまた、2周年を迎えることと相成りました。
つまり俺が加蓮ちゃんにモーニングコールをしてもらうようになってから、はや2年が経ったわけです(発売日に目覚ましのアラームに設定した)。
いいだろう。
どうだうらやましいだろう!!!
全人類担当の声で目覚めろ。
(ふざけパート終わり)
そんな「Frozen Tears」。歌詞の中で個人的に最推し箇所はこの一節です。
「明日を想いながら 指先まで綺麗に磨き上げる」
直接的な表現を避けつつ加蓮ちゃんの趣味「ネイル」を歌詞に落とし込んだ素晴らしいフレーズなのですが、今回注目していくのは「明日を想いながら」の部分。
加蓮ちゃんは明日を想っているんです。
大事なライブかもしれない。
友達との何気ない日常かもしれない。
もしかしたら、担当プロデューサーと共に過ごすほんの少しの時間かもしれない。
なんにせよ加蓮ちゃんには、明日があるのです。
このコンテンツの名前は「アイドルマスター シンデレラガールズ」、モチーフにしているものは当然「シンデレラ」の物語。
であればこそ、「明日」という言葉には重みがあります。
魔法使いのかけた魔法で一晩だけ夢のような時間を過ごすシンデレラ。しかし魔法は12時になれば解けてしまいます。つまりシンデレラにとって「明日」とは来て欲しくないものであり、ボロの服を身にまとう灰被りの日常なのです。
加蓮ちゃんは、1つ目のソロ曲「薄荷-ハッカ-」で「神様がくれた時間は零れる あとどれくらいかな」と歌っています。
アイドルになったばかりの当時の彼女は、童話のシンデレラのように、夢のような魔法が解けることへの不安を感じているのです。
ですが、「Frozen Tears」を歌う今の加蓮ちゃんは違います。
明日を想って楽しげに準備をする彼女にとっては、明日は煌めきの日常。
彼女は、「魔法がかかる前の自分に戻る」だなんて思ってもいないんです。
12時の鐘に怯えるシンデレラはもういません。
それはなぜか?
彼女は「魔法使い」の腕前を信頼しているのです。この人がかけた魔法は、解けたりなんかしないのだと。
では彼女の信じる「魔法使い」とは誰か?
そんなことはもう、言うまでもないでしょう。
この歌詞の直後に彼女は、その魔法使いへの気持ちを歌っているのですから。
「あなたに逢えたからだよ」、と。
(終わり)